トリキュラーとニキビ

トリキュラーでニキビが出来やすくなるのは本当か

トリキュラーは肌荒れやニキビを引き起こす それホント!?

『低用量ピルを使うとニキビができる』そんな話を聞いたことありあませんか?

ニキビというと10代くらいの若い人を思い浮かべますが、ニキビって大人になってからもなぜか出来てしまいます。そんな大人ニキビについて悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

ニキビが出来ると肌に傷がついたり赤く腫れたりしてしまい、顔の中ですごく目立ってしまいます。
何度もできるとそこの部分だけ色素沈着をおこしてシミができたり、肌がへこんだままになるなどすごく厄介な存在です。

何もしていなくても出来てしまうのに、トリキュラーを使うと余計にニキビが増殖するなんて話は本当なのでしょうか。

ニキビはなぜ出来る?

ニキビとは皮脂腺が詰まることで慢性的な炎症になった状態のことです。さらに詰まった皮脂にアクネ菌が増殖することで、ひどい炎症になり赤く腫れたり膿んだりします。
ニキビが出来てしまう原因はというと、ストレスやホルモンバランスなど様々な要因があると言われています。

ストレスで皮脂が過剰に分泌されるなどし、皮脂のバランスが崩れてしまったり、乾燥肌で肌バリアが低下し、角栓が出来るなどしたため毛穴が詰まってしまうなど。

またタバコを吸うことも悪影響とされています。
肌荒れを起こしやすく、ビタミンCの不足に陥りやすい。
喫煙は、トリキュラーを服用するにあたっても併用NGとされ、デメリットしかありません。
美容においても禁煙は不可欠と言えます。

皮脂の過剰分泌は男性ホルモン テストステロンのせい

ニキビが出来る要因の中で良く耳にするのが、『皮脂の過剰分泌』によるもの。
殆どの場合、この皮脂の過剰分泌が悪化の原因となっているのですが、実は男性ホルモンが関係してくるのです。
女性でも男性ホルモンは関係あるの?と思うかもしれませんが、実は女性にも男性ホルモンは分泌されているので、大いに関係があります。

女性は卵巣や副腎から微量ながら男性ホルモン(テストステロン)を分泌しています。
この男性ホルモンは、女性の体に陰毛など体毛の発育をもたらす作用があります。
これが皮脂の過剰分泌を起こす原因だと考えられています。

トリキュラーなどの低用量ピルを使うとニキビは増える?

トリキュラーなどの低用量ピルにも実は男性ホルモンが関係してきます。
実はこの男性ホルモン(テストステロン)は、低用量ピルの成分にもある黄体ホルモン製剤の作用の中に含まれます。

黄体ホルモンとは、生理前の黄体期に卵巣から多く分泌される女性ホルモンのことです。
よく生理前になると肌荒れが起きたりニキビが増えたりという話を聞いたりしませんか?
これは黄体ホルモンから変化した男性ホルモン(テストステロン)が悪さしているからです。
男性ホルモンが活発になると、副作用として皮脂の分泌が増える副作用があります。
黄体期に急激に男性ホルモンが増えることにより、皮脂量が増え皮脂腺が詰まるなどニキビ肌荒れの要因となってしまいます。

だったらこの黄体ホルモンが入ったピルを服用したらニキビがいっぱいできちゃうんじゃないの?
そんなふうに心配になるかも知れません。
しかし低用量ピルを飲むことで、悪化するどころか逆にニキビが改善することが分かってきています。

今、低用量ピルがニキビの治療薬として注目されている!

低用量ピルはホルモン治療としてニキビに治療に使われています。
ホルモン治療について説明する前に、女性ホルモンについて簡単に説明します。

女性の生理期に分泌される女性ホルモンの働き

女性の体には卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが分泌されています。

卵胞ホルモンと呼ばれるエストロゲン

女性ホルモンと言えばこのエストロゲンを指すことが多く、女性らしさを作りだすホルモンになります。
生理後の卵胞期から排卵期にかけて多く分泌されるホルモンで、

女性の丸みをおびた体を作ったり、卵胞期に子宮内膜を増殖させ排卵の準備をするなどの働きをします。
またそれだけではなく、自律神経や脳の働き、また最近では動脈硬化など全身に様々な良い働きをすることが分かっています。

黄体ホルモンのプロゲステロン

生理の周期でも排卵が終った後の黄体期とよばれる時期に多く分泌されます。
黄体期は女性の生理周期の中で妊娠が可能な状態になった時期のことで、

排卵が終わった後の子宮に精子が着床出来るように整え、妊娠後には妊娠状態を正常に維持する役目も担っています。
このホルモンが増加する時期には、腹痛や頭痛、イライラなど月経前症候群と呼ばれる症状が出てきたり、ニキビなどもこの時期に多く出るようになります。

この二つの女性ホルモンによって女性の体はバランスを保っていると言っても過言ではないほど、重要なホルモンになります。

低用量ピルを使ったホルモン治療とは

卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロン。
この2つのホルモンのうちニキビができやすい要因を作るのは、黄体ホルモンのプロゲステロンです。
女性のからだが排卵期を終え、黄体期に入ると卵胞ホルモン(エストロゲン)が低下し黄体ホルモン(プロゲステロン)が優位になります。
男性ホルモン(テストステロン)は卵胞ホルモン(エストロゲン)によって作用は抑えられているのですが、プロゲステロンが優位になることで、さらにテストステロンを作り出し、男性ホルモンの作用が活性化されるようになります。
男性ホルモンの活性化が優位になると、皮脂の分泌量が増えニキビができたり、肌荒れを引き起こしてしまいます。

そうならないために、低用量ピルで黄体ホルモンをコントロールしテストステロンの過剰分泌を抑える治療を行います。

トリキュラーも使える?利用方法と服用の際の注意点とは

ニキビ治療として低用量ピルの選び方

低用量ピルに含まれる黄体ホルモンはそれぞれ製剤の種類が異なります。
使われている製剤によって、同じ低用量ピルの中でも第一世代、第二世代、第三世代と区別されています。

ではトリキュラーはと言えば、レボノルゲストレルという黄体ホルモン製剤が使われている第二世代になります。
このレボノルゲストレルという製剤は 実は男性ホルモンのテストステロンの活性が強いことが知られています。
しかし卵胞ホルモンのエストロゲンにてテストステロンを抑制するような処方をしているため、男性ホルモンの作用が強く出ることはまずありません。
トリキュラーを使ったからと言って、ニキビが出来るようなったりすることはありませんし、トリキュラーでもニキビの治療効果は期待できます。

しかし低用量ピルの中には、トリキュラーよりもテストステロンの活性が低い製剤を使用している商品があります。
第三世代、第四世代と呼ばれる低用量ピルがそれに当たります。
ニキビ治療が目的であるならば、テストステロンの活性が低いものの方がより良い結果を得られるでしょう。

ニキビの治療ならマーベロンがおすすめ

第三世代、第四世代で有名なピルと言えば、マーベロンとヤーズです。
マーベロンは第三世代のピルで、テストステロンの活性の低いデソゲストレルという製剤が使用されています。
マーベロンはトリキュラーよりも低用量のピルになり、他のピルに比べニキビを抑える効果が高いことで知られています。

また第四世代のヤーズは、ドロスピレノンという製剤が使用されており、マーベロンよりもさらにアンドロゲン活性が低く、超低用量ピルとして知られています。
海外ではニキビ治療薬として有名ですが、日本では月経困難症の治療薬として認可されており、月経困難症の治療で処方される薬になります。

アンドロゲン活性だけで見ればヤーズなのですが、ヤーズよりもマーベロンの方が価格は安く扱いやすいことから、ニキビの治療薬にはマーベロンが良いでしょう。

低用量ピルをニキビ薬として使う時の注意

ニキビ治療を目的として使用する場合、避妊薬として使うときと服用方法に違いはあるのでしょうか。

服用の仕方については、避妊薬として使う時と同じように使います。
始める時は生理開始日から始め、28日周期で飲み続けます。
もちろん服用中には避妊の効果もあり月経前症候群などの症状も改善されます。

しかし、それと同時に副作用についても同じように注意をしないといけません。
ニキビが酷い時しか服用せず、治まったらやめるを何度も繰り返すといった使い方は出来ません。
また服用に注意が必要な喫煙、肥満、年齢についても十分配慮しないといけませんし、薬の飲み合わせについても気を付けないといけません。
場合によってはニキビ治療で病院へ行ってもホルモン治療を断られる可能性もありますので、ご注意を!